光回線

光回線のファミリータイプとは?マンションタイプとの違いを解説

光回線を申し込もうとすると「ファミリータイプ」と「マンションタイプ」のどちらになるか聞かれて、違いがわからず戸惑ったことはありませんか。名前だけ見ると住居形態で決まりそうですが、実は料金・速度・工事内容が大きく異なります。

この記事では、ファミリータイプとマンションタイプの違いを料金・速度・工事・配線方式の4軸で徹底比較します。さらに、賃貸マンションでもファミリータイプを契約できるケースや、自分がどちらに該当するか調べる方法まで網羅しているので、読み終わるころには最適なプランが選べるはずです。

📌 この記事のポイント

1. ファミリータイプは月額5,000〜6,000円台が相場

2. 戸建ては回線占有で実測300〜800Mbpsが目安

3. マンションでもファミリータイプ契約は可能

4. 配線方式がVDSLだと最大100Mbps止まり

光回線のファミリータイプの特徴とマンションタイプとの違い

まずはファミリータイプの基本的な仕組みを理解し、マンションタイプとの違いを料金・速度・工事の3つの視点で比較しましょう。

ファミリータイプとは戸建て向けの光回線

ファミリータイプは、電柱から自宅まで光ファイバーを1本直接引き込む方式の光回線プランです。NTTフレッツ光では「ファミリー・ギガラインタイプ」「ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼」などの名称で提供されており、一般的に戸建て住宅向けのプランとして位置づけられています。

💡 ポイント

ファミリータイプ最大のメリットは回線を自分1人で占有できること。マンションタイプのように他の住戸と帯域を共有しないため、夜間のピークタイムでも速度が落ちにくく安定した通信が可能です。

一方で、回線を占有する分だけ月額料金はマンションタイプより1,000〜1,500円ほど高くなります。また、電柱から自宅まで光ファイバーを新たに引き込む工事が必要になるため、申し込みから開通まで2〜4週間かかるのが一般的です。

マンションタイプとの料金・速度・工事の違い

ファミリータイプとマンションタイプの違いを一覧で整理します。名前の通り住居形態で決まることが多いですが、必ずしも「戸建て=ファミリー、集合住宅=マンション」とは限りません

⚠️ 注意

集合住宅でもマンションタイプの設備が未導入であればファミリータイプでの契約になるケースがあります。逆に、3階建て以下の集合住宅ではファミリータイプしか選べない場合も。自分がどちらに該当するかはNTTの提供エリア検索で確認できます。

比較項目 ファミリータイプ マンションタイプ
対象住居 主に戸建て 主に集合住宅(4戸以上)
月額料金(相場) 5,000〜6,500円 3,500〜5,000円
最大速度(理論値) 1Gbps〜10Gbps 100Mbps〜1Gbps※
回線の占有/共有 占有(自分専用) 共有(建物内で分岐)
工事内容 屋外+宅内の2工程 宅内のみ(設備導入済みの場合)
開通までの期間 2〜4週間 1〜2週間
夜間の速度低下 起きにくい 起きやすい

※マンションタイプの最大速度は建物内の配線方式によって大きく変わります。光配線方式なら最大1Gbps、VDSL方式では最大100Mbpsとなるため、契約前に配線方式の確認が重要です。

ファミリータイプの料金相場と月額の目安

ファミリータイプの月額料金は、プロバイダ一体型で5,000〜6,500円が相場です。フレッツ光の場合は回線料金とプロバイダ料金が別で、合計すると6,000〜7,000円になることもあります。

📝 補足

光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光・GMOとくとくBB光など)は回線+プロバイダ一体型なので料金がシンプルです。スマホとのセット割を適用すれば実質月額4,000円台になるケースもあります。

光回線 ファミリー月額 マンション月額 差額
GMOとくとくBB光 4,818円 3,773円 1,045円
おてがる光 4,708円 3,608円 1,100円
ドコモ光 5,720円 4,400円 1,320円
ソフトバンク光 5,720円 4,180円 1,540円
auひかり 5,610円 4,180円 1,430円

どの回線でもファミリータイプはマンションタイプより月額1,000〜1,500円高いのがわかります。年間にすると12,000〜18,000円の差になるため、集合住宅にお住まいでマンションタイプが使えるなら、そちらを選ぶ方がコスト面では有利です。

ファミリータイプの速度と実測値の目安

ファミリータイプは回線を占有するため、実測速度が安定して高いのが大きな強みです。1Gbps契約の場合、戸建てファミリータイプの実測は下り300〜800Mbpsが一般的な目安となります。

💡 ポイント

マンションタイプ(VDSL方式)では最大100Mbps、実測50〜80Mbps程度に留まることが多いのに対し、ファミリータイプなら同じ時間帯でも5〜10倍の速度差が出ることがあります。速度を重視するならファミリータイプが圧倒的に有利です。

ただし、ファミリータイプでもルーターやLANケーブルがボトルネックになると速度が出ません。有線接続で速度を最大限に引き出す方法は光回線を有線接続で最大限に活かす方法の記事で詳しく解説しています。また、速度の測定方法や目安については光回線の速度を徹底解説の記事も参考にしてください。

ファミリータイプの工事内容と開通までの流れ

ファミリータイプの開通工事は、屋外工事と宅内工事の2段階で行われます。屋外工事では近くの電柱から自宅の外壁まで光ファイバーを引き込み、宅内工事では外壁から室内の光コンセントまでケーブルを通します。

⚠️ 注意

工事費は16,500〜26,400円(NTTフレッツ光の場合)が目安です。ただし、多くの光コラボでは工事費実質無料キャンペーンを実施しているため、実質負担がゼロになることがほとんどです。申し込み前にキャンペーン条件を必ず確認しましょう。

開通までの流れは、①申し込み→②工事日の調整(1〜3週間後)→③屋外工事(30分〜1時間)→④宅内工事(30分〜1時間)→⑤ルーター設定→開通、という5ステップです。繁忙期(3〜4月の引越しシーズン)は工事予約が混み合い、1〜2か月待ちになることもあるため、早めの申し込みが重要です。

なお、既に光コンセントが設置されている住宅なら屋外工事は不要で、宅内の接続工事のみ(所要時間約30分)で開通します。前の住人が光回線を利用していた場合はこのパターンになることが多いです。

光回線のファミリータイプを選ぶべきケースとおすすめ回線

ファミリータイプの基本がわかったところで、次はどんな人がファミリータイプを選ぶべきかを具体的に解説します。賃貸マンションでの契約方法やおすすめの回線比較も紹介します。

賃貸マンションでもファミリータイプは契約できる

「マンション住まいだからマンションタイプしか選べない」と思われがちですが、実は賃貸マンションでもファミリータイプを契約できるケースがあります。

📝 補足

マンションでファミリータイプを契約できる主なケースは、①マンションタイプの設備が未導入、②3階建て以下の小規模集合住宅、③既存のマンションタイプがVDSL方式で速度に不満がある場合の3パターンです。いずれも大家さんまたは管理会社の工事許可が必須です。

許可を得る際のポイントは、「壁に穴を開けずにエアコンのダクトや既存の配管を利用して引き込む」ことを説明することです。NTTの工事担当者は原則として壁への穴あけを避ける方法で施工してくれるため、原状回復の心配は少ないと伝えると許可が得やすくなります。

ただし、許可が下りなかった場合は工事ができません。その場合はマンションタイプで契約し、IPv6 IPoEへの切り替えやルーターの最適化で速度改善を図りましょう。100Mbpsしか出ない場合の対策は光回線なのに100Mbpsしか出ない原因と改善方法の記事で詳しく解説しています。

配線方式で速度が変わるVDSLと光配線の違い

マンションタイプの速度は建物内の配線方式によって大きく変わります。主な配線方式は「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」の3つで、それぞれ最大速度が異なります。

💡 ポイント

自宅の壁の差込口を見れば配線方式がわかります。光コンセント(「光」や「SC」の表示あり)なら光配線方式で最大1Gbps。モジュラージャック(電話線の差込口)ならVDSL方式で最大100Mbpsです。

配線方式 最大速度 実測目安 壁の差込口
光配線方式 1Gbps 200〜600 Mbps 光コンセント
LAN配線方式 100Mbps〜1Gbps 50〜300 Mbps LANポート(RJ-45)
VDSL方式 100Mbps 30〜80 Mbps モジュラージャック

VDSL方式のマンションに住んでいて速度に不満がある場合は、①管理組合に光配線方式への切り替えを要望する、②ファミリータイプを個別に契約する、③高速なホームルーター(5G対応)を検討する、の3つが選択肢になります。光回線が急に遅くなった場合の対処法は光回線が急に遅くなった原因と改善策の記事も参考になります。

戸建て向けおすすめ光回線の比較表

ファミリータイプでおすすめの光回線を月額料金・実測速度・キャンペーンの3軸で比較します。スマホのキャリアによってセット割が適用されるため、自分のスマホに合った回線を選ぶのがもっともお得です。

⚠️ 注意

キャッシュバックの金額だけで選ぶと、受け取り条件(有料オプション加入など)が厳しい場合があります。実質月額(月額料金−割引−キャッシュバック÷契約月数)で比較するのが正確です。

光回線 月額(戸建て) スマホ割 最大速度 おすすめユーザー
GMOとくとくBB光 4,818円 なし 1Gbps 格安SIM・セット割不要な人
ドコモ光 5,720円 ドコモ最大1,100円/月 1Gbps / 10Gbps ドコモユーザー
ソフトバンク光 5,720円 SB/Yモバ最大1,100円/月 1Gbps / 10Gbps SB・ワイモバユーザー
auひかり 5,610円 au/UQ最大1,100円/月 1Gbps / 10Gbps au・UQユーザー
NURO光 5,200円 NUROモバイルセット割 2Gbps / 10Gbps 速度重視の人

速度最重視ならNURO光(下り最大2Gbps)、コスパ重視ならGMOとくとくBB光(縛りなし・月額4,818円)、スマホ割を活かすならキャリア系光コラボが最適です。2ギガプランの実測については光回線の2ギガは実際どれくらい速い?の記事で、10ギガの必要性については光回線の10ギガは本当に必要?の記事で解説しています。

自分がどちらのタイプか調べる方法

「自分の住居がファミリータイプとマンションタイプのどちらに該当するか」は、NTTの提供エリア検索を使えば1分で確認できます。

📝 補足

NTT東日本は「フレッツ光 提供エリア検索」、NTT西日本は「サービス提供エリア確認」のページで住所を入力するだけで確認できます。「ファミリータイプ」と表示されれば戸建て扱い、「マンションタイプ」と表示されれば集合住宅扱いです。

検索結果で「マンションタイプ」と表示された場合でも、配線方式(光配線 or VDSL)までは表示されないことがあります。その場合は、自宅の壁にある差込口を確認するのが最も確実です。「光」や「SC」と刻印された光コンセントがあれば光配線方式、通常の電話線用モジュラージャックしかなければVDSL方式です。

auひかりやNURO光など独自回線を検討している場合は、各社の公式サイトで別途エリア検索が必要です。特にNURO光は提供エリアが限定されているため、申し込み前に必ず確認してください。

光回線のファミリータイプ選びのまとめ

この記事では、光回線のファミリータイプの特徴とマンションタイプとの違いを料金・速度・工事・配線方式の4つの軸で解説しました。

💡 ポイント

ファミリータイプは月額1,000〜1,500円高いですが、回線占有による安定した高速通信が最大のメリットです。速度重視なら戸建て・集合住宅問わずファミリータイプを検討する価値があります。コスト重視ならマンションタイプ+IPv6 IPoEで速度改善を図るのが現実的です。

📋 この記事のまとめ

  • ファミリータイプは電柱から直接光ファイバーを引き込む戸建て向けプラン
  • 月額料金は5,000〜6,500円(マンションタイプより1,000〜1,500円高い)
  • 回線占有のため実測300〜800Mbpsと安定して高速
  • 工事は屋外+宅内の2段階で開通まで2〜4週間
  • 賃貸マンションでも管理会社の許可があればファミリータイプ契約可能
  • マンションタイプの速度は配線方式(光配線 or VDSL)で大きく変わる
  • NTTの提供エリア検索で自分のタイプは1分で確認できる

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